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身体が変わるポイントは、本当に硬い場所なのか? 150 150 広島県広島市西区にある筋膜リリース専門の整体院 青体-SEITAI-です。

身体が変わるポイントは、本当に硬い場所なのか?

整体で身体を見るとき、硬くなっている場所や動きにくい場所を確認することがあります。

実際に触ってみると、

「ここはかなり硬いな」

と感じる場所もあります。

左右を比較すると、可動域や筋肉の硬さに明らかな違いがあることもあります。

しかし臨床を続けていると、

硬い場所だけを見ていても説明できない身体の変化

に出会うことがあります。

硬くないのに、押すと強く痛む場所

私が身体を確認するときは、最初から痛い場所だけを見るわけではありません。

まず歩いてもらいます。

左右で体重の乗り方はどう違うのか。

腕の振りはどうなのか。

骨盤はどう動いているのか。

背中の回旋はどうなのか。

頭はどちらを向いているのか。

足のどこから地面についているのか。

さらに問診で聞いた違和感などと照らし合わせながら、上半身と下半身のどちらに問題がありそうなのかも確認していきます。

左右差や可動域の違いは、比較的分かりやすいものです。

反対に、初めて身体を触ったときには分かりにくいものがあります。

それが、

触った感じではそれほど硬くないのに、押すと本人が強い痛みを感じる場所

です。

硬いから痛い。

動きが悪いから痛い。

それだけでは説明しにくい場所です。

そこへ触れると、別の場所まで変わることがある

こうした場所を確認し、強く押すのではなく、圧を軽くして触れていくことがあります。

すると、その場所だけではなく、身体全体の状態が変わることがあります。

例えば、最初に確認した硬くて痛かった場所をもう一度触ると、硬さや痛みが軽くなっている。

それまで痛みを感じていた別の場所の痛みが軽くなる。

身体の動きそのものが変わることもあります。

私はこうした変化を、

「筋膜がつながっているから」

と最初から決めているわけではありません。

筋膜リリースなどで身体が変化することもありますが、大切なのは施術方法の名前ではなく、

実際にどこへ触れたとき、身体のどこがどう変わったのか

を確認することだと考えています。

動きが変わっても、左右の感覚がそろわないことがある

身体の動きが改善しても、

「まだ左と右の感じが違います」

「まだこちら側が重たいです」

と本人が感じることがあります。

その場合には、もう一度身体を確認します。

すると、硬さが目立つわけではないけれど、気になる場所が2〜3か所見つかることがあります。

そこへ触れることで、さらに動きが変化することがあります。

だから、

「硬いところが柔らかくなったから終わり」

とは考えていません。

顔つきまで変わることがある

私が臨床で興味深いと感じているのは、身体の動きだけではなく、本人の顔つきまで変わることがあることです。

目の焦点が合ってくる。

目に力が入る。

それまで少し力が抜けていたように見えた表情が、グッと締まって見える。

もちろん、顔つきだけを見て、

「身体が良くなった」

と判断するわけではありません。

歩き方。

身体の動き。

本人の感覚。

痛みや違和感。

それらと一緒に確認します。

一番硬い場所が、一番重要とは限らない

身体を触れば、硬い場所は比較的見つけやすいものです。

しかし、

一番硬い場所=身体を変えるために最も重要な場所

とは限らないと、私は臨床を通して感じています。

だから私は、硬さだけではなく、

どこに触れると何が変わるのか。

その変化は身体全体にどう現れるのか。

歩いたときにはどうなのか。

そして本人はどう感じているのか。

そこまで確認します。

最初から、

「ここが硬いから、ここが原因」

「身体が硬いから筋膜リリース」

と決めるのではありません。

実際に身体に起きた変化を確認しながら、その人に今必要な場所を探していく。

身体を見るときに、私が大切にしていることの一つです。

広島市西区横川町1丁目
整体院・青体

姿勢の左右差は、そろえればいいのか? 1254 1254 広島県広島市西区にある筋膜リリース専門の整体院 青体-SEITAI-です。

姿勢の左右差は、そろえればいいのか?

身体を見ていると、左右の足の位置が違っていたり、身体がどちらかに傾いていたりすることがあります。

このとき、

「左右差があるから、まっすぐに整えよう」

と考えることもできます。

もちろん、身体を整えることは必要です。

しかし私は、立った姿勢だけを見て、

「左右がそろったから良くなった」

とは判断していません。

なぜなら、私たちはまっすぐ立ったまま生活しているわけではないからです。

立った状態から歩く。

足を踏み出す。

方向を変える。

実際の生活では身体を動かします。

だから私は、

立っているときに見えていた左右差が、動いたときにどう現れるのか

まで確認しています。

左右差があれば、すべて問題なのか

人間の身体は、完全な左右対称ではありません。

そのため、少し左右差があるだけで、

「ここが悪い」

と判断するわけではありません。

大切なのは、その左右差が実際の動きにどう影響しているのかです。

例えば、立ったときに左右の足の位置に違いがあったとします。

その状態から歩いてもらいます。

そこで、

足をどのように振り出しているのか。

左右で一歩の大きさは違うのか。

足はまっすぐ前へ出ているのか。

踏み込んだときに身体が傾いていないか。

ぐらつきは出ていないか。

立った状態で見えていた左右差が、歩行でも続いているのか。

こうした部分を確認します。

静止した姿勢だけでは分からなかったことが、実際に歩いてもらうことで見えてくることがあります。

姿勢を見るなら、その先の歩き方まで見る

例えば、右足の振り出しが小さかったとします。

左足と比べて一歩が狭い。

踏み込んだときには身体が傾く。

その状態であれば、

「右足の位置を左に合わせましょう」

だけでは十分ではありません。

なぜ右足を振り出しにくいのか。

なぜ踏み込むと身体が傾くのか。

股関節なのか。

骨盤なのか。

背中なのか。

筋膜などの軟部組織なのか。

身体の使い方なのか。

実際の動きを見ながら確認し、必要な施術を行います。

筋膜リリースなどを行う場合もありますが、最初から施術方法を決めるのではありません。

施術後も、もう一度歩いて確認する

施術後、立った姿勢だけを確認して終わるのではなく、もう一度歩いてもらいます。

右足の振り出しはどうなったのか。

一歩の大きさはどうなのか。

踏み込みやすくなったのか。

ぐらつきは変わったのか。

実際の動作で確認します。

そして、外から見た変化だけではなく、本人にも聞きます。

「足の振り出しはどうですか?」

「踏み込んだ感じはどうですか?」

すると、

「足が一本通った感じがする」

「身体が軽い」

「足を振り出しやすくなった」

といった言葉が出ることがあります。

外から見える変化と、本人が感じる変化

施術者から見れば歩き方が変わっている。

しかし本人は、まだ違和感を感じているかもしれません。

反対に、見た目には大きな変化がなくても、本人は歩きやすさを感じていることもあります。

だから私は、

外から見た身体の変化と、本人が内側から感じている変化の両方

を確認します。

姿勢だけを整えて終わるのではありません。

立った姿勢。

そこからの一歩。

実際の歩行。

本人の感覚。

これらを照らし合わせます。

姿勢は「そろえること」が目的ではない

姿勢に左右差があると、

「左右をそろえればいい」

と考えたくなることがあります。

しかし、大切なのは見た目だけを左右対称にすることではありません。

その左右差が、実際の動きにどう現れているのか。

施術によって、動きはどう変わったのか。

本人はどう感じているのか。

そして、その変化が歩くことや日常生活にどうつながっているのか。

姿勢は、身体を見るための一つの入口です。

姿勢だけで身体を判断せず、その先の動きまで確認する。

私は整体でも、この考え方を大切にしています。

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施術後に違和感が残っていたら、良くなっていないのか? 1254 1254 広島県広島市西区にある筋膜リリース専門の整体院 青体-SEITAI-です。

施術後に違和感が残っていたら、良くなっていないのか?

整体をしていると、施術前と施術後で身体の動きが大きく変わっているのに、

「まだ違和感があります」

と言われることがあります。

このとき、

「まだ違和感があるから、施術では変わっていない」

と考えるのでしょうか。

それとも、

「可動域が広がっているから、良くなっています」

と説明すればいいのでしょうか。

私は、どちらか一方だけで判断するのではなく、

施術前に何ができなかったのか。
施術によって何ができるようになったのか。
その先で、今何を感じているのか。

これらを分けて確認する必要があると考えています。

最初は、動かすだけでも痛かった

例えば、背中の張りがかなり強い方がいたとします。

身体を動かすと痛い。

前屈をしても背中が張り、十分に動かない。

仮に施術前は、手が膝より上までしか届かなかったとします。

そこで身体の状態を確認し、必要に応じて関節への施術や筋膜リリースなどを行います。

施術後、もう一度前屈してもらうと、今度は膝まで手が届くようになった。

施術前より明らかに可動域は広がっています。

ところが本人に聞くと、

「動きやすくはなりました。でも、まだ背中に張りがあります」

と言われる。

ここで重要なのは、

施術前と施術後では、同じ場所まで動いているわけではない

ということです。

最初に動けなかったところは超えている

施術前は、膝より上までしか動けなかった。

施術後は、そこを超えて膝まで届くようになった。

つまり、最初に確認した可動域には変化があります。

ただ、さらに動けるようになったところで、まだ張りや違和感を感じている。

本人からすると、

「まだ張っている」

という感覚が残ります。

だからといって、何も変わっていないわけではありません。

反対に、可動域が広がったから、残っている違和感を無視していいわけでもありません。

何が変わり、何が残っているのか。

ここを分けて確認する必要があります。

「まだある」だけを見ると、変化が分からなくなる

施術後に身体を確認すると、別の違和感が気になってくることがあります。

「ここも気になります」

「まだここが張っています」

と、次の問題へ意識が移ることもあります。

もちろん、新しく気になった部分を確認することは必要です。

ただ、その前に、

施術前にはどこまで動けたのか。

どこで痛みや張りが出ていたのか。

施術後にはどこまで動けるようになったのか。

そして今、どの位置で違和感があるのか。

この順番で確認します。

そうしなければ、身体が変化していても、

「まだ違和感がある」

という部分だけが残ってしまいます。

自分の施術前の動きを覚えていないこともある

実際に整体をしていると、ご本人が施術前の動きを正確に把握していないこともあります。

本人が感じているのは、

「背中が痛い」

「張っている」

「動きにくい」

という感覚です。

手がどこまで届いていたのか。

どの位置から痛みが出ていたのか。

そこまで覚えている方ばかりではありません。

だから私は、施術前後の動きを比較することがあります。

必要であれば写真なども使い、

「最初はここまででした」

「今はここまで動いています」

と一緒に確認する。

そのうえで、

「ただ、今はこの位置まで動いたところで張りを感じていますね」

と整理します。

そうすることで、変わったところと残っているところを分けて考えられます。

本人の違和感も否定しない

一方で、

「これだけ動くようになったんだから良くなっていますよ」

と、施術者側の評価だけを押しつけるのも違うと思います。

本人が「まだ違和感があります」と感じているのであれば、それも身体を見るための情報です。

施術前と同じ違和感なのか。

動ける範囲が広がった先で感じているものなのか。

ほかに動きにくい部分が残っているのか。

もう一度確認します。

施術者が確認した変化と、本人が感じている変化のどちらも否定しない。

そこが大切だと考えています。

「良くなった・良くなっていない」の二択にしない

施術後の身体を、

「良くなった」

「良くなっていない」

だけで判断すると、途中の変化が見えなくなることがあります。

最初にできなかったことができるようになった。

しかし、その先にはまだ違和感がある。

それなら、

最初の問題には変化があった。
そして、次に確認するものが見えてきた。

と考えることができます。

施術前に何ができなかったのか。

今回の施術で何が変わったのか。

今はどこまでできるのか。

その位置で何を感じているのか。

何が変わり、何が残っているのかを一つずつ確認する。

施術前後の評価とは、単に「これだけ良くなりました」と変化を見せるためのものではありません。

本人と現在地を共有し、次に何を見るのかを決めるためのものでもある。

私はそう考えています。

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膝や股関節の痛みは、なくなればなくなるほど良いのか? 150 150 広島県広島市西区にある筋膜リリース専門の整体院 青体-SEITAI-です。

膝や股関節の痛みは、なくなればなくなるほど良いのか?

膝や股関節に痛みがあると、

「痛いので、あまり動かない方がいい」

と考えることがあります。

もちろん、身体の状態によっては安静が必要です。

しかし私は、

「痛みがある=動いてはいけない」

という考え方を過度に当てはめないことも大切だと考えています。

では、痛みが残っている場合、どこまで身体を動かしていいのか。

その判断をするときに大切なのは、単純に「痛いか、痛くないか」だけを見ることではありません。

その痛みが、いつ、どのように出ているのか。

そこまで確認する必要があります。

「歩くと膝が痛い」だけでは分からない

例えば、膝に痛みがある。

それでも歩くこと自体はできている。

その場合、私はまず、

どのくらい歩くと痛みが出るのか

を見ます。

歩き始めから痛いのか。

歩いている間、ずっと痛いのか。

ある程度の距離を歩いてから痛くなるのか。

最初は痛いけれど、歩いているうちに軽くなってくるのか。

同じ「歩くと膝が痛い」という状態でも、中身は違います。

だから、「痛い」という言葉だけで運動を中止するのではなく、

痛みがどのタイミングで出て、動くことでどう変化するのか

を確認します。

歩き始めだけ痛いのであれば、最初の動きを見る

例えば、歩き始めには痛みがある。

しかし、そのまま歩いていると徐々に痛みが軽くなる。

そういう場合であれば、

「痛いから歩かない」

だけで終わるのではなく、私は初動の動きを見ます。

立った状態から、どのように一歩目を出しているのか。

最初に身体を動かすとき、どこへ負担がかかっているのか。

身体全体はどのように使われているのか。

そこに改善できる部分があれば、運動療法を行うこともあります。

関節や軟部組織の状態を確認し、必要に応じて筋膜リリースなどの施術を行うこともあります。

ただし、すべての痛みを施術や運動で対応するわけではありません。

状態によっては、医療機関での検査や治療を検討する必要もあります。

炎症や腫れがあるなら、同じようには考えない

一方で、膝に炎症があり、腫れが出ている。

そのような場合には、患部への負担を減らす必要があります。

ただし、

「安静=一切動かない」

とも限りません。

自宅では、

トイレへ行く。

食事をする。

部屋の中を移動する。

生活するために必要な動作があります。

そこで、

手すりを使う。

杖を使う。

必要な場所では身体を支えながら移動する。

といった方法も考えます。

つまり、

動くか、動かないかの二択ではありません。

患部への負担を減らしながら、必要な生活動作をどう続けるのかまで考えます。

「安静にしてください」だけでは生活は見えない

「安静にしてください」

という言葉だけでは、

どこまで歩いていいのか。

何を使えば負担を減らせるのか。

家の中ではどう移動するのか。

どのような変化があれば負荷を見直すのか。

そこまでは分かりません。

痛くても我慢して動けばいいわけでもありません。

少しでも痛ければ、すべての活動をやめればいいわけでもありません。

現在の身体に合わせて、動く量や負荷を調整する。

そこが大切だと考えています。

痛みの数字だけで身体を判断しない

施術をして、

「痛みが10から5になった」

という変化があれば、それも一つの情報です。

ただ、痛みの強さだけではなく、

いつ痛むのか。

どの動作で痛むのか。

どのくらい動くと痛むのか。

動いているうちにどう変わるのか。

炎症や腫れはあるのか。

生活の何ができなくなっているのか。

そこまで確認します。

そのうえで、

運動療法なのか。

施術なのか。

負荷を下げるのか。

杖や手すりを使うのか。

医療機関での治療を検討するのか。

必要な方法を考えます。

痛みを「なくす対象」だけにしない

痛みが強ければ、早くなくなってほしいと思うのは当然です。

痛みを減らすことも大切です。

ただ、

痛みがあるか、ないかだけで身体を見ない。

痛みが出るタイミング。

動いたときの変化。

身体の状態。

炎症や腫れ。

生活の中で必要な動作。

痛みは、身体の状態を考えるための一つの情報でもあります。

だから私は、

「痛みをなくすこと」だけではなく、「その痛みが何を示しているのかを見ること」

を大切にしています。

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膝が痛いとき、自主トレは体操やストレッチでなければいけないのか? 1254 1254 広島県広島市西区にある筋膜リリース専門の整体院 青体-SEITAI-です。

膝が痛いとき、自主トレは体操やストレッチでなければいけないのか?

膝が痛い患者様に対して、

「無理をしないでください」

と伝えることがあります。

もちろん、痛みが強い時期には負担を減らしたり、休んだりすることも必要です。

しかし、

膝が痛いから歩かない。

それだけでいいのでしょうか。

以前、膝の痛みで通われていた40代の男性がいました。

メンテナンスで1〜2ヶ月に1回来られる方で、ストレッチなどもお伝えしていました。

ただ、当時の私は「歩いてください」とまでは伝えていませんでした。

その後、この方の変化を知ったことで、膝が痛い方に対する自主トレについて改めて考えるようになりました。

体重が増えていることも気になっていた

この方は当時、体重が増えていました。

膝の状態を見るだけではなく、

「体重についても、どこかのタイミングで伝えた方がいいだろう」

と考えていました。

ただ、体重については伝え方も考える必要があります。

そのため、どのタイミングで話そうかと思っていました。

ところが先日、現在の状態を確認すると、

「今は歩いています」

という返事がありました。

私が歩くように勧めたわけではありません。

本人が自分で歩き始めていました。

そして体重を聞くと、以前から約10kg減っていました。

膝に水がたまることもなくなり、

「膝の痛みがだいぶなくなった」

「身体の疲れも出にくくなった」

という話もありました。

もちろん、

歩いたから膝の状態がすべて改善した

と判断することはできません。

体重が減ったことで膝への負担が変わったことも一つの要因として考えられますし、ほかの要因もあると思います。

ただ、この経過を聞いて、

膝が痛いから歩かないという考え方だけではいけない

と改めて感じました。

「痛いから休む」だけでは活動量は増えない

膝が痛ければ、身体を動かすことに不安が出ることがあります。

歩く量が減る。

外へ出なくなる。

身体を使う時間そのものが少なくなる。

痛みが強い時期であれば、負担を減らす必要がある場合もあります。

しかし、状態が変わってきても活動量が少ないままであれば、生活の中で身体を動かす機会も増えていきません。

今回の方の場合、体重が増えていたことも気になっていました。

そう考えると、膝への負担を減らすために休むことだけではなく、身体の状態を確認しながら活動量を増やしていくことも選択肢になります。

その方法が、必ずしも特別な筋力トレーニングや体操である必要はありません。

日常生活の中で行える「歩く」という方法もあります。

歩くなら、歩き方も見る

ただし、

「歩けばいいですよ」

と伝えて終わりではありません。

私は歩くことを伝えるとき、まず踵から接地することを伝えています。

最初から、

膝はこうする。

骨盤はこうする。

背中はこうする。

目線はこうする。

と、一つ一つ意識してもらうのではなく、まず踵から接地する。

踵から接地することで身体が起きやすくなり、目線も前を向きやすくなると私は考えています。

まず一つのポイントを変える。

そのうえで実際の歩行を見て、必要であれば別の部分も確認していきます。

最初から30分、1時間歩く必要はない

歩くことを自主トレとして考えると、

「毎日30分歩かなければいけない」

「1時間くらい歩かないと意味がない」

と考える方もいます。

私は、必ずしもそうは考えていません。

まず5分。

あるいは10分。

その人ができるところから始めればいいと思います。

大切なのは、いきなり大きな運動量を求めることではありません。

痛みの状態を確認しながら、実際に身体を使う時間を作ることです。

特に膝に痛みがある方であれば、歩いたあとに痛みが強くなっていないかなども確認しながら、少しずつ活動量を考える必要があります。

自主トレを「何種類出すか」ではない

ストレッチ。

筋力トレーニング。

体操。

バランス練習。

専門職として考えれば、さまざまな自主トレがあります。

必要な方には行ってもらうことも大切です。

しかし、自主トレの種類を増やせば、その人の生活が変わるとは限りません。

体操が苦手な人もいます。

ストレッチが続かない人もいます。

それなら、

その人が生活の中で続けられる身体活動は何なのか。

そこを見ることも必要です。

施術だけでも、自主トレだけでも考えない

現在の整体でも、膝が痛いから膝だけを施術する、身体が硬いから筋膜リリースをする、と最初から方法を決めているわけではありません。

膝の状態。

身体全体の動き。

歩き方。

普段の活動量。

仕事や生活で身体をどの程度使っているのか。

そうしたところを確認しながら、必要な施術や運動を考えます。

休む必要がある時期もあります。

ストレッチが必要なこともあります。

施術が必要なこともあります。

そして状態によっては、歩くことも必要です。

自主トレとは、決められた体操を何種類行ったかではなく、その人が日常生活の中で身体を使い続けるために何を選ぶのか。

そこまで含めて考えることが大切だと、今回の経過から改めて感じました。

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一つの優れた技術だけで、すべての身体に対応できるのか? 1254 1254 広島県広島市西区にある筋膜リリース専門の整体院 青体-SEITAI-です。

一つの優れた技術だけで、すべての身体に対応できるのか?

理学療法士や整体師として技術を学んでいると、

「この技術をもっと上手くできるようになりたい」

と思うことがあります。

私自身、仙腸関節を調整することで全身を整えていく技術を学んだことがあります。

仙腸関節の調整は、簡単な技術ではありません。

微細なタッチ。

どの程度力を抜くのか。

自分がどの位置に立つのか。

患者様にどの位置にいてもらうのか。

こうした細かな違いによっても施術は変わります。

だからこそ研修へ行き、何度も練習し、実際に人の身体に触れながら回数を重ねていく。

技術の精度を高めること自体は、専門職として大切なことだと思います。

ただ、ここで一つ考える必要があります。

一つの技術の精度を高め続ければ、すべての身体に対応できるようになるのでしょうか。

変わらないとき、技術不足だけを考えるのか

技術を学び始めたばかりであれば、

「自分のやり方がまだ上手くないのではないか」

と考えることがあります。

実際、それが原因であることもあると思います。

微細なタッチが必要な技術なら、力が入りすぎているのかもしれない。

自分のポジショニングが悪いのかもしれない。

患者様の位置が適切ではないのかもしれない。

だから練習する。

研修へ行く。

回数を重ねる。

これは必要な過程です。

しかし、それでも目の前の患者様の状態を考えるときには、もう一つの可能性があります。

そもそも、その人に対して見るべきものが仙腸関節だけではないのではないか。

ということです。

人間の身体は、一つの関節だけでできていない

骨盤の上には背骨があります。

さらに上には首があります。

下には股関節があり、その先には膝や足首があります。

そして身体にあるのは関節だけではありません。

筋膜があります。

神経があります。

血管があります。

さまざまな組織がつながりながら、一つの身体をつくっています。

例えば仙腸関節を調整しても、股関節にねじれが残っていることがあります。

軟部組織が短くなり、身体を引っ張っていることもあります。

背中のアライメントが崩れたままの場合もあります。

首や四肢の末端まで確認する必要があることもあります。

そう考えると、

仙腸関節を正確に調整できることと、身体全体を見られることは同じではありません。

「もっと上手くなる」だけでは見えないことがある

これは、一つの技術を否定する話ではありません。

仙腸関節を調整することで、身体が緩んだり、症状や動きが変化したりする方もいます。

だから技術を練習する意味があります。

ただ、

患者様が変わらない。

だから自分の技術が足りない。

だから、もっと同じ技術を練習する。

これだけになってしまうと、別の可能性を見落とすことがあります。

必要なのは、

「自分の技術がまだ足りないのか」

という視点と、

「そもそも今、見るべきものが違うのではないか」

という視点です。

技術を磨くことと、評価する範囲を広げることは別です。

施術したあとも身体は動き続ける

施術によって関節を調整しても、人はその状態で止まっているわけではありません。

立ちます。

歩きます。

仕事をします。

家事をします。

運動もします。

長く偏った身体の使い方を続けていたのであれば、関節を調整しても、今までと同じ身体の使い方へ戻ることがあります。

その場合には、新しい身体の使い方を覚えるための運動が必要かもしれません。

活動量が長期間落ちていたのであれば、状態を確認しながら少しずつ活動量を上げる必要があるかもしれません。

施術だけではなく、その後にどう身体を使うのかまで考える必要があります。

筋膜リリースも「一つの方法」

これは筋膜リリースでも同じだと考えています。

身体が硬いから筋膜リリース。

腰痛だから筋膜リリース。

と最初から方法を決めるのではありません。

関節を見る必要があるのか。

筋膜などの軟部組織を見る必要があるのか。

身体の使い方を見る必要があるのか。

活動量を考える必要があるのか。

目の前の身体には、今何が必要なのか。

そこを確認したうえで、必要な施術や運動を選びます。

技術を増やすことが目的ではない

たくさんの技術を覚えればいい、という話でもありません。

一つの技術を深く学ぶことには意味があります。

高い精度で行えることは、大きな強みになります。

しかし、

一つの技術を深く学ぶことと、その技術だけですべてを見ることは違います。

技術の精度を高める。

同時に、目の前の人を見る範囲を狭くしない。

その両方を持ちながら、身体の状態に合わせて必要な施術や運動を考えることを大切にしています。

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正しい介助方法を、家族にそのまま教えればいいのか? 1254 1254 広島県広島市西区にある筋膜リリース専門の整体院 青体-SEITAI-です。

正しい介助方法を、家族にそのまま教えればいいのか?

理学療法士として働いていたとき、退院に向けてご家族へ介助方法を説明することがありました。

立ち上がるときに、どこを支えるのか。

車椅子へ移るときに、どのように身体を介助するのか。

どうすれば患者様にも介助者にも負担が少なく、安全に動けるのか。

専門職として、こうしたことを考えるのは当然です。

しかし、ある患者様の退院時に、

「家族は介助方法を教わる側なのか?」

と考える経験がありました。

ほとんど立てない状態で退院が決まった

その患者様は、病態が安定したことで退院が決まりました。

車椅子に座ることはできます。

ただ、車椅子への移乗には介助が必要で、ほとんど立つことができない状態でした。

もちろん、ご家族とは退院について話し合いが行われていました。

それでも理学療法士としては、退院後の生活が気になります。

自宅でどのように移乗するのか。

外出するときはどうするのか。

車へ乗るときには、どのように介助するのか。

車の形状によっては、車椅子のまま乗れる方法なども考えられます。

私は、実際にご家族がどのように介助するのかを一度見ておきたいと思っていました。

息子さんは、そのまま身体を抱えた

退院するとき、息子さんが患者様を車へ乗せる場面を見ることができました。

そこで見た介助は、私たち専門職が普段行っている方法とはかなり違いました。

患者様の身体を抱え込み、そのまま移す。

最初に見たときは、

「そうやって介助するんだ」

と思いました。

しかし実際の動きを見ていると、無駄がありませんでした。

身体を抱えてから移すまでの動きにも迷いがない。

そこで、

「これは今初めてやっている介助ではないな」

と感じました。

確認すると、

「昔からこれでやっているから大丈夫です」

ということでした。

私は普段どのように介助されているのかを見たかったことを伝え、実際の動きを確認した結果、今回は無理に方法を変更してもらう必要はないと判断しました。

専門職と違う方法だから、間違っているとは限らない

専門職には、介助について学んできた方法があります。

患者様の残っている能力をどう使うのか。

どこを支えるのか。

介助する側の身体への負担をどう減らすのか。

転倒をどう防ぐのか。

こうした視点から安全性を考えることは必要です。

ただ、

「専門職が習った方法と違う」ことと、「その方法が間違っている」ことは同じではありません。

今回の息子さんの方法は、病院で行っていた介助とは違いました。

しかし長年、その方法で介助を続けていました。

実際の動きを見ることで、そこには家族なりに積み重ねてきた経験があることが分かりました。

もし実際の介助を見る前に、

「退院後はこの方法で介助してください」

と専門職側の方法だけを伝えていたら、その家族がこれまでどのように生活してきたのかを確認しないまま指導することになっていたと思います。

介助指導の前に、実際の動きを見る

もちろん、初めて介助するご家族であれば、介助方法を説明して一緒に練習する必要がある場合もあります。

一方で、何年も介助を続けている家族もいます。

その場合は最初から方法を教えるのではなく、

「普段はどうされていますか?」

と聞き、実際にやってもらう。

そこで、

危険な動きはないか。

本人に大きな負担がかかっていないか。

家族の身体に負担がかかっていないか。

本当に方法を変える必要があるのか。

福祉用具などを検討する必要があるのか。

一つずつ確認できます。

家族には、生活の中で積み重ねてきた情報がある

病院では、専門職が患者様の筋力や立ち上がり、移乗動作、歩行などを評価します。

しかし、ご家族には病院の中だけでは分からない情報があります。

自宅でどう過ごしていたのか。

どうやって車へ乗せていたのか。

外出するときにどうしていたのか。

長年の介助の中で、どの方法に落ち着いたのか。

実際に生活してきたからこそ分かることがあります。

もちろん、「昔からやっている」という理由だけで安全だと判断するわけではありません。

危険性が高ければ伝える。

別の方法が必要なら提案する。

福祉用具が必要なら検討する。

しかし、専門職の方法と違うという理由だけで修正する必要はないと思います。

整体でも「方法」から決めない

これは現在、整体で身体を見るときにもつながっています。

腰痛があるから、この運動。

身体が硬いから、筋膜リリース。

筋力が弱いから、筋力トレーニング。

最初から方法を当てはめるのではなく、

まず、その人が今どうしているのかを見る。

普段どのように身体を使っているのか。

仕事や生活ではどんな動きをしているのか。

本人がすでに何を試しているのか。

実際の身体はどう反応しているのか。

それを確認したうえで、必要な施術や運動を考えます。

専門的な知識を持つことと、専門職側の方法をそのまま相手に当てはめることは違います。

「教える」前に「見る」。

理学療法士として経験したこの考え方は、現在、身体を見るときにも大切にしています。

広島市西区横川町1丁目
整体院・青体

歩けるようになれば、そこでリハビリは終わるのか? 1254 1254 広島県広島市西区にある筋膜リリース専門の整体院 青体-SEITAI-です。

歩けるようになれば、そこでリハビリは終わるのか?

理学療法士として働いていたとき、80代の女性を担当したことがあります。

入院された当初は食事もあまり取れておらず、身体もかなり弱っていました。

立ち上がるにも介助が必要な状態でした。

そこから少しずつリハビリを進め、立てるようになり、歩行練習へ移っていきました。

この方の場合、歩行能力は比較的短い期間でも変化していました。

だからこそ、施設への退院が決まったとき、

「今、何m歩けるのか」だけを伝えて終わっていいのか

ということを考えました。

両手で支えるところから始まった

歩行練習は、平行棒の中から始めました。

最初は両手で支えながら歩く。

そこから身体の状態やバランスを確認しながら、片手で支える練習へ移っていきました。

片手支持へ移ってからは、1週間ほどでほぼ見守りで歩けるところまで変化しました。

次に進めたのが杖歩行です。

杖を使った歩行では、まだ完全な見守りという段階ではありませんでした。

ただ、大きな介助が必要だったわけでもありません。

少し支える程度で、10mほど歩けるところまで来ていました。

私としては、

「ここから杖で歩く距離を伸ばしていこう」

と考えていました。

ところが、そのタイミングで施設への退院が決まりました。

「杖で10m歩ける」だけでは分からない

退院時の状態だけを見るのであれば、

「杖歩行10m程度可能」

と伝えることができます。

もちろん、現在の歩行距離や介助量を伝えることは必要です。

しかし、それだけではこの方の状態を十分に伝えられないと考えました。

なぜなら、この10mはずっと変わらなかった10mではないからです。

両手で平行棒を持って歩く。

片手支持へ進む。

約1週間でほぼ見守りになる。

さらに杖歩行へ進み、少しの支えで10m程度まで歩けるようになる。

この方は、まだ歩行能力が変化している途中でした。

同じ「10m」でも意味は違う

リハビリでは、歩行能力を距離で表すことがあります。

10m。

20m。

50m。

数字は分かりやすい情報です。

しかし、同じ「10m歩ける」という人でも、その中身は違います。

長期間10mから変わっていない人。

介助量が少しずつ減りながら10mまで来た人。

数日前まで両手で支えていた人が、杖へ移行して10mまで来た人。

現在の結果が同じでも、そこまでの身体の変化は違います。

だから私は、

現在どのくらい歩けるのか。

どのくらい介助が必要なのか。

どのような補助具を使っているのか。

だけでなく、

「ここまで、どのように身体が変わってきたのか」

も大切な情報だと考えています。

退院したあとを病院側が決めるわけではない

もちろん、施設へ移ったあとにどのようなリハビリをするのかを、病院側が決めることはできません。

施設には施設の環境があります。

人員や支援体制も違います。

本人の身体の状態も変わる可能性があります。

だから私にできるのは、

ここまでの経過と現在地を伝えて、その先を託すこと

でした。

「施設でも必ずこの練習をしてください」

と決めるのではありません。

次に関わる人が判断するために必要な情報を残す。

それも退院時には必要だと思います。

身体を見るときも「今」だけで判断しない

これは現在、整体で身体を見るときにもつながっています。

例えば、

「今日はここまで動いた」

「今日は痛みが少ない」

という現在の状態だけを見るのではありません。

前回と比べてどうなのか。

動ける範囲はどう変化しているのか。

痛みが出る動作は変わったのか。

生活の中でできることは増えているのか。

必要に応じて筋膜リリースなども行いますが、一回の身体の変化だけで判断するのではなく、そこまでの経過を含めて現在の身体を見ることを大切にしています。

回復の途中に、区切りが来ることもある

病院を退院する。

施術の一つの期間が終わる。

それは一つの区切りです。

しかし、

区切りが来た日と、その人の身体の変化が終わる日は同じとは限りません。

今回の方も、私から見るとまだ歩行能力が変化している途中でした。

だからこそ、

「今何ができるのか」

だけではなく、

「ここまでどう変化してきたのか」

「この先、何を確認していく必要があるのか」

まで見る。

一時点の結果だけではなく、そこまでの変化を含めて身体を見ることを、現在も大切にしています。

広島市西区横川町1丁目
整体院・青体

画像上の異常が小さければ、身体への影響も小さいのか? 1254 1254 広島県広島市西区にある筋膜リリース専門の整体院 青体-SEITAI-です。

画像上の異常が小さければ、身体への影響も小さいのか?

病院では、画像検査によって身体の中で何が起きているのかを確認します。

どこに異常があるのか。

その範囲はどのくらいなのか。

もちろん重要な情報です。

しかし理学療法士として患者様を見てきた中で、画像上の異常の大きさと、実際の身体への影響がそのまま一致するとは限らないと感じた経験があります。

画像上では小さな異常だった

急性期の病院で働いていたとき、腹膜透析をされている50代の男性を担当しました。

その方は脳幹の一部に異常が見つかり、入院されました。

画像で確認すると、異常そのものはかなり小さなものでした。

手足をまったく動かせないような、明らかな運動麻痺が強く出ていたわけでもありません。

しかし、実際に身体を動かしてもらうと気になるところがありました。

最初の一歩です。

歩けるけれど、一歩目がスムーズに出ない

この方は歩けないわけではありません。

一度歩き始めると、徐々に歩行のリズムは整っていきます。

ところが、立った状態から最初の一歩を踏み出すときにぎこちなさがありました。

足がスムーズに出ない。

動作を開始するときの円滑さがない。

そして動き始めるところで、バランスを崩しやすい。

一方で、一度歩き始めれば徐々にリズムが整ってきます。

単純に、

「歩けますか?」

と評価すれば、「歩ける」になるかもしれません。

しかし、

「どのように歩き始めているのか」

まで見ると、違う問題が見えてきます。

「10m歩けた」だけでは身体の状態は分からない

例えば、同じように10m歩けた人でも、その中身は違います。

最初の一歩からスムーズに歩ける。

一歩目でバランスを崩す。

歩き始めるまでに時間がかかる。

最初は不安定でも、途中から安定する。

結果だけを記録すれば、すべて「10m歩行可能」です。

しかし、実際の身体の使い方は違います。

この方の場合も歩行距離だけではなく、立位から一歩を踏み出すまでに身体がどう動いているのかを確認していました。

そのため、ただ歩行距離を伸ばすのではなく、一歩を踏み出す練習も繰り返しました。

実際の生活では、歩き続けるだけではない

生活の中では、一定の距離をまっすぐ歩き続けるだけではありません。

立ったところから歩き始める。

止まる。

もう一度歩き始める。

方向を変える。

段差を越える。

階段を上る。

こうした動作を繰り返します。

特にこの方はまだ50代で、仕事への復帰を希望されていました。

仕事へ戻れば、病院の廊下を歩くのとは条件が違います。

そこで階段や段差、ステップ動作、バランス練習なども行いながら、実際の生活や仕事で何が問題になるのかを確認しました。

画像だけでも、動作だけでも決めない

画像検査は必要です。

筋力や麻痺の評価も必要です。

しかし、

「画像上の異常が小さいから大丈夫」

「手足が動くから問題ない」

「歩けたから大丈夫」

と、一つの結果だけでは判断できません。

実際に身体を動かしてもらう。

動作のどこで問題が起きているのかを見る。

そして、その人が戻ろうとしている生活の中で何が必要なのかまで考える。

この方も、その後は屋外を歩けるところまで回復し、退院され、仕事にも復帰されました。

ただ、仕事へ戻れば疲労や移動量など、病院とは違う条件が加わります。

県外への出張もあり、疲労度によって身体の状態に差が出ることもありました。

足を踏み出すことへの恐怖心も影響しているのではないかと考えていましたが、それだけが原因だったと断定することはできません。

身体そのものの状態。

疲労。

視力。

動作への不安。

その日の状態を一つずつ確認する必要があります。

整体でも「痛い場所」だけを見ない

これは現在、整体で身体を見るときにもつながっています。

腰が痛いから腰だけを見る。

肩が痛いから肩だけを見る。

身体が硬いから筋膜リリースをする。

そのように方法を先に決めるのではありません。

実際に身体を動かしてもらい、

どの動作で問題が出るのか。

動き始めはどうなのか。

繰り返すとどう変わるのか。

左右で違いはあるのか。

生活や仕事の中で、どの動作に困っているのか。

そこまで確認して必要な施術や運動を考えます。

検査結果を見ることと、実際にその人がどう動いているのかを見ること。

どちらか一方ではなく、その両方を見ることを大切にしています。

広島市西区横川町1丁目
整体院・青体

患者様との関わりで生まれた感情を、次の人に持ち込まないために 150 150 広島県広島市西区にある筋膜リリース専門の整体院 青体-SEITAI-です。

患者様との関わりで生まれた感情を、次の人に持ち込まないために

理学療法士として働いていると、患者様が回復して退院される場面だけではなく、思うような経過にならないこともあります。

長く関わっていれば、そこには自分自身の感情も生まれます。

回復すれば嬉しい。

思うようにいかなければ悔しい。

そして、患者様が亡くなられれば悲しい。

私自身、そうした感情をどう扱えばいいのか。

そして、その感情を抱えながら次の患者様とどう向き合うのか。

それを考えるきっかけになった経験があります。

2回目の脳梗塞だった患者様

その方は男性で、以前にも脳梗塞を発症されていました。

1回目は回復も順調で、1か月以内に退院されていました。

しかし今回は2回目でした。

最初は手足の動かしにくさが大きな問題になるのではないかと考えていました。

もちろん運動麻痺の影響もありました。

ただ、実際に身体を評価してみると、それ以上に目立ったのがバランス能力の低下でした。

立ち上がるにも介助が必要な状態から、リハビリを始めました。

そして、この方には明確な目標がありました。

「息子の結婚式に歩いて出たいんじゃ」

できれば、何も使わずに歩きたいという希望でした。

本人の希望と、安全性の両方を考える

そこからリハビリを続け、少しずつ身体は回復していきました。

最終的には歩けるところまで回復しました。

ただ、私が見ていたのは、

「歩けるかどうか」

だけではありません。

本人は何も使わずに結婚式へ出たい。

できるだけその希望は叶えたい。

一方で、バランス能力の低下が残っていれば、転倒する可能性があります。

そのため、

「転倒する可能性があるのであれば、杖を使うことも考えてほしい」

「何も使わずに歩くことより、まず安全に結婚式へ出ることを優先してほしい」

という話もしました。

本人の希望と、身体の状態。

その両方を確認しながら、退院へ向けて準備しました。

そして無事に退院されました。

私も、

「これで息子さんの結婚式へ行ける」

と思っていました。

結婚式を迎える前に亡くなられた

ところが結婚式の少し前、その方は救急搬送され、その後亡くなられました。

結婚式に出るという目標があった。

そのためにリハビリをしてきた。

歩けるところまで回復した。

安全に参加するための方法も一緒に考えた。

その経過をずっと見ていたからこそ、私は落ち込みました。

しかし病院では、そのあとにも別の患者様のリハビリがあります。

その日も次の患者様のところへ行きました。

すると、

「何かあったの?」

と聞かれました。

おそらく、いつもと様子が違っていたのだと思います。

私は担当していた患者様が亡くなられたことを話してしまいました。

すると、

「そんな話は聞きたくないわ」

とはっきり言われました。

そして、

「プロだったら、やっぱり気持ちを切り替えていくことも大事」

と言われました。

次の患者様には、次の患者様の時間がある

この言葉は今でも残っています。

患者様が亡くなって悲しい。

その感情自体をなくす必要はないと思います。

しかし、次に担当する患者様には、その人自身の病気があります。

身体についての悩みがあります。

不安があります。

そして、その人自身のための時間があります。

そこへ私が前の患者様に対して抱いていた感情を、そのまま持ち込んでしまいました。

患者様から言われて初めて、そのことに気づきました。

感情を持たないことが「プロ」なのではない

この経験から、

「専門職は患者様に感情を持ってはいけない」

と思ったわけではありません。

人と関わっていれば、感情は動きます。

むしろ大切なのは、

自分が感じることと、その感情を次の人に持ち込むことを分けること

だと思っています。

悲しいのであれば、自分が悲しいことを認識する。

必要であれば、その感情と別の場所で向き合う。

しかし、次の人の前に立ったときには、その人を見る。

その後、他のリハビリスタッフから患者様との関わりでつらかったことや、落ち込んだことを聞くこともありました。

そういうときも、

「プロなんだから切り替えないといけない」

と否定するのではなく、私は話を聞くこともありました。

感情そのものを否定する必要はないと思うからです。

身体を見る側の状態も、施術に関係する

これは現在、整体で人の身体を見るときにも大切にしていることです。

腰痛や肩の痛み、身体の硬さがあるからといって、筋膜リリースなどの施術をただ行えばいいとは考えていません。

その人の身体を確認する。

動きを見る。

その人が何に困っているのかを聞く。

そのためには、施術する側が前の人との出来事や自分自身の感情を、そのまま次の人へ重ねないことも必要だと思っています。

前の人ではなく、

今、目の前にいる人を見る。

患者様から教えてもらったこの経験は、病院を離れて整体をしている現在も、人の身体と向き合ううえで大切にしていることの一つです。

広島市西区横川町1丁目
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