整体では、身体の状態を確認するだけでなく、本人が何に困り、どうなりたいのかを聞くことも大切です。
しかし、本人の希望にすべて合わせることが、信頼関係なのでしょうか。
以前、70代後半の方を施術していたとき、このことを考える経験がありました。
この方には、
夜間に感じる足のもやもや感。
立ち座りでの膝の痛み。
肩こりや腰痛。
など、いくつかの悩みがありました。
特に気にされていたのが、車の乗り降りで感じる膝の痛みでした。
施術を続ける中で、当初気にされていた症状には少しずつ変化があり、車の乗り降りでの膝の痛みも次第に気にならなくなっていきました。
一方で、自宅で行ってもらう自主トレーニングについては、動画を渡して説明しても、ほとんど行われていませんでした。
自主トレーニングまで施術者が背負うのか
以前の私なら、
「説明の仕方が悪かったのではないか」
「もっと分かりやすく伝えればよかったのではないか」
と、自分の関わり方ばかりを考えていたと思います。
もちろん、自分の説明や施術を振り返ることは必要です。
ただ、施術者にできることにも範囲があります。
身体を評価する。
必要に応じて筋膜リリースなどの施術を行う。
身体の変化を確認する。
必要な運動を提案する。
なぜ必要なのかを説明する。
ここまでは施術者が行えます。
しかし、自宅へ帰って実際に運動するかどうかは、本人が選ぶことです。
「ここまでは自分、ここからは本人」
これは施術を続けるかどうかについても同じです。
こちらが必要だと考えることを伝える。
本人が困っている身体の問題に対して施術する。
その結果を一緒に確認する。
改善すべきところがあれば、施術者自身も振り返る。
しかし、その先の選択まで施術者が背負うことはできません。
本人の希望を聞くことと、本人の行動まで施術者が責任を持つことは違います。
自分が担うことと、本人が担うことを分ける。
整体院 青体では、身体だけではなく、その方自身の選択も尊重しながら関わることを大切にしています。
広島市西区横川町1丁目
整体院・青体