歩行が不安定な方に対して、筋力強化やバランス練習を行うことがあります。
もちろん、筋力が低下していれば筋力をつけることは必要です。
しかし、筋力が上がれば、それだけで歩行も安定するのでしょうか。
以前、70代後半の女性を担当したことがあります。
リハビリを続ける中で筋力や体力は徐々に向上していました。
関節可動域にも大きな制限はなく、徒手筋力検査(MMT)でも、おおむね4〜5程度の筋力がありました。
それでも屋外を歩くと、膝が前後・左右に揺れ、ふらつきが残っていました。
そこで改めて確認したのが、立ち座りの動作です。
この方は立つこと自体はできていました。
しかし、よく見ると勢いを使って立ったり座ったりしていました。
そこでベッドの高さを調整しながら、
勢いだけに頼らず立つ。
身体を支えながら座る。
という練習を繰り返しました。
最初は歩行そのものに大きな変化がなくても、立ち座りにかかる時間は短くなっていきました。
できるようになればベッドを少し低くする。
さらに連続して立ち座りを行う。
自宅のベッドの高さや手すりの使用も確認する。
その時点の身体に合わせて、少しずつ条件を変えていきました。
すると3〜4週間ほど経った頃から、歩行時に見られていた膝の動揺も少なくなり、歩ける距離も伸びていきました。
この経験から改めて感じたのは、
「筋力があること」と「その力を実際の動作で使えること」は違う
ということです。
整体院 青体でも、筋力や関節可動域だけで身体を判断するのではなく、
立つときにどう身体を使っているのか。
歩くとどうなるのか。
どの動作で問題が現れるのか。
実際の動作まで確認します。
そして、運動や施術を行ったらもう一度評価する。
数値だけではなく、その変化が実際の生活動作につながっているのかまで見ることを大切にしています。
広島市 西区 整体院 青体