整体で身体を見るとき、硬くなっている場所や動きにくい場所を確認することがあります。
実際に触ってみると、
「ここはかなり硬いな」
と感じる場所もあります。
左右を比較すると、可動域や筋肉の硬さに明らかな違いがあることもあります。
しかし臨床を続けていると、
硬い場所だけを見ていても説明できない身体の変化
に出会うことがあります。
硬くないのに、押すと強く痛む場所
私が身体を確認するときは、最初から痛い場所だけを見るわけではありません。
まず歩いてもらいます。
左右で体重の乗り方はどう違うのか。
腕の振りはどうなのか。
骨盤はどう動いているのか。
背中の回旋はどうなのか。
頭はどちらを向いているのか。
足のどこから地面についているのか。
さらに問診で聞いた違和感などと照らし合わせながら、上半身と下半身のどちらに問題がありそうなのかも確認していきます。
左右差や可動域の違いは、比較的分かりやすいものです。
反対に、初めて身体を触ったときには分かりにくいものがあります。
それが、
触った感じではそれほど硬くないのに、押すと本人が強い痛みを感じる場所
です。
硬いから痛い。
動きが悪いから痛い。
それだけでは説明しにくい場所です。
そこへ触れると、別の場所まで変わることがある
こうした場所を確認し、強く押すのではなく、圧を軽くして触れていくことがあります。
すると、その場所だけではなく、身体全体の状態が変わることがあります。
例えば、最初に確認した硬くて痛かった場所をもう一度触ると、硬さや痛みが軽くなっている。
それまで痛みを感じていた別の場所の痛みが軽くなる。
身体の動きそのものが変わることもあります。
私はこうした変化を、
「筋膜がつながっているから」
と最初から決めているわけではありません。
筋膜リリースなどで身体が変化することもありますが、大切なのは施術方法の名前ではなく、
実際にどこへ触れたとき、身体のどこがどう変わったのか
を確認することだと考えています。
動きが変わっても、左右の感覚がそろわないことがある
身体の動きが改善しても、
「まだ左と右の感じが違います」
「まだこちら側が重たいです」
と本人が感じることがあります。
その場合には、もう一度身体を確認します。
すると、硬さが目立つわけではないけれど、気になる場所が2〜3か所見つかることがあります。
そこへ触れることで、さらに動きが変化することがあります。
だから、
「硬いところが柔らかくなったから終わり」
とは考えていません。
顔つきまで変わることがある
私が臨床で興味深いと感じているのは、身体の動きだけではなく、本人の顔つきまで変わることがあることです。
目の焦点が合ってくる。
目に力が入る。
それまで少し力が抜けていたように見えた表情が、グッと締まって見える。
もちろん、顔つきだけを見て、
「身体が良くなった」
と判断するわけではありません。
歩き方。
身体の動き。
本人の感覚。
痛みや違和感。
それらと一緒に確認します。
一番硬い場所が、一番重要とは限らない
身体を触れば、硬い場所は比較的見つけやすいものです。
しかし、
一番硬い場所=身体を変えるために最も重要な場所
とは限らないと、私は臨床を通して感じています。
だから私は、硬さだけではなく、
どこに触れると何が変わるのか。
その変化は身体全体にどう現れるのか。
歩いたときにはどうなのか。
そして本人はどう感じているのか。
そこまで確認します。
最初から、
「ここが硬いから、ここが原因」
「身体が硬いから筋膜リリース」
と決めるのではありません。
実際に身体に起きた変化を確認しながら、その人に今必要な場所を探していく。
身体を見るときに、私が大切にしていることの一つです。
広島市西区横川町1丁目
整体院・青体