テロメアとは、細胞の中に保持されている「染色体」の端っこの部分です
細胞は、分裂のたびにそのテロメア領域を少しずつ失っていき、やがて、ある一定の長さまでそのテロメアが短くなると、人の細胞はそれ以上分裂を行うことができないようになっています。
しかし、そのことを修復するために酵素の働きが注目を浴びています
この酵素の働きをコントロールすれば細胞分裂が多くできるようになり、若返りを促進する手立てとなるのかもしれません
DNAは、2本の鎖が螺旋状に連なって構成されている「遺伝情報」を保持している「塩基配列」です。
具体的には
アデニン:記号A、チミン:T、グアニン:G、シトシン:C
という4つの塩基が配列することでこのDNAができており
更に2本の鎖は互いに結合している。
A=T、 G=Cと結合している。
このような関係を「塩基対」というのですが、人間のDNAは実に約30億塩基対という長さで1セットとなっており、どんな人間も、その30億の塩基対のうち99.9%は一致していることがわかっている
DNA鑑定とは、その人間のDNAの0.1%の部分を見ている。この違いで、人の顔、目の色、髪の色などは変化している。
30億のうち0.1%は、300万塩基対ということになります。
人の染色体は、この螺旋丈のDNAがヒストンというもの巻き付けながらX型のような形になって保持されている。
DNAが綺麗な形に格納されている=染色体
染色体を保持しているのが細胞核
体には、そういった細胞が約37兆個集まって構成され、細胞分裂を繰り返しながら、その一定の細胞量を保つことで、体の機能、形を保っている。
細胞分裂をする際は、この染色体を新たに複製するところから分裂がスタート
テロメアとは、この染色体を構成しているDNAの端の一定の長さの塩基配列のことを言う
この部分がある程度短くなってしまうと、その細胞はそれ以上分裂を行うと癌細胞などに変異してしまう可能性を察知し、自ら死ぬ。=アポトーシス
体の中でこういった細胞分裂ができない細胞が増えると、次第に体の臓器は機能しなくなり、死に至る
基本的には回数は約50回程度であると言われ、人の体細胞の平均寿命は約120年程度と言われています。
寝不足やストレス、食事の内容、このようなものによってその細胞寿命が短くなると言われています。
歳をとると細胞は自然と古いものの割合が増し、肌の張りは失われていく。
この理論で言うと、細胞分裂の回数を増やすことができれば、長生きできて、若返りを図る可能性がある
テロメアが短くならないようにする、修復できれば、体細胞は死を選ばなくて済む
テロメアはテロメラーゼという酵素の働きによって修復されることが判明している
「プロジェリア」という病気があります
「早老症」とも呼ばれている染色体異常が原因とされている病気であり、この病気では普通の人よりも寿命が短いです。
この病気もテロメアが関係していることがわかっています
生まれた時から、プロジェリアの方の染色体は、普通の方より、テロメアの領域が短いことが分かっています。
ですので、もしテロメアを修復できるテロメラーゼに関する研究が進めば、プロジェリアの方はもっと長く生きることができる可能性があります。
私たちの人間の体細胞には、このテロメラーゼを発言するための遺伝子は組み込まれています。
実は酵素をすでに体の中に持っている
しかし、テロメラーゼを発現させ、テロメアを伸ばすことをしようとしません。
なぜかというと無理矢理発現させてしまうと、細胞が癌細胞へと変異してしまう可能性があるのです。
テロメラーゼにはメリットとデメリットがあるのです。
どうでしたか、若返りを図るにはまだまだ難関がたくさんあるみたいです
やはり、今の若返りを図るには、脳の機能や体の機能を維持していくことが大事です。