腰痛や肩こりには足が関係している、、、、、
何で???????と思いますよね
人間の土台である足がズレてしまうとどうなるかと言いますと、全体的に姿勢が崩れてしまいます。よく骨盤が大事と言われていますが、土台であるのは骨盤だけではありません。人間は立って生活をする場面があります。その時、どこで支えているかと言いますと足ですよね。
今回は足の距骨という部分に着目して説明してきたいと思います。
距骨という骨は、下腿の骨のすぐ下にあります。踵の骨ともつながっています。この骨は、距骨下関節、距腿関節、踵骨と下腿の間に関節を作っています。ここの関節が動くと、足部が背屈、底屈、内返し、外返しなど足首を動かします。
ここの骨の大きな特徴としては、足部の要であるにもかかわらず、骨に直接筋肉が付着しません。筋肉が付着すしないということは、骨がズレてしまうといった特徴があります。骨がずれる、、、、大きくずれることはあまりありませんが、ハマりが悪い方がとても多いです。実際に臨床では、足首を上に動かすと引っかかる感じです。大体外側と前方へ出っぱているのでその部分を押し込んでいくイメージです。
距骨は筋肉が付着しないため、傾いても痛みを感じにくく、そして自分で傾きを調整できない構図となっています。
●距骨が前方へ傾くと
距骨がつま先に傾いている
つま先重心。前に傾いた身体のバランスを保つため、骨盤が後傾し、身体の後ろの筋肉が緊張します。そのため、肩こり、腰痛、太もも裏の痛み、ふくらはぎの痛み、アキレス健の痛み、足裏の痛みがでます
●距骨が後方へ傾いている
距骨が踵に傾いている、踵重心。バランスを取るために、骨盤は前傾し、身体の前側の筋肉が緊張します。肩こり、五十肩、股関節の痛み、膝の痛み、脛の痛み、こり
●チェック方法、2つ以上当てはまるかどうか
チェック1
つま先を正面に向け肩幅に開いて立ちしゃがむ
→踵が浮く人は距骨が前方へ傾いているタイプ、踵が浮かない人は距骨が後方へ傾いている人
チェック2
→正座をする
つま先が重ならない人は距骨が前方へ傾いている、つま先が重なる人は距骨が後方へ傾いている人
チェック3
椅子に座って物を書く
→みぞおちあたりが沈んで背中が丸くなる人は距骨が前方へ傾いている、背筋が伸びていて頭だけ落ちる人は距骨が後方へ傾いている人
●距骨が内側へ傾く
外反母趾や巻き爪があるタイプに多いです
距骨が内側に傾いているため、膝から下が内側に挟まります。すると身体がバランスを取ろうと脚の内側がこわばります。
症状
太腿内側の痛み、膝の内側の痛み(X脚)、シンスプリント、腰痛
●距骨が外側へ傾く
距骨が外側に傾いてるため、膝から下が外側に開きます。すると身体がバランスをとるために脚の外側が強張ります。
膝の外側の痛み、椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症、ヘルニア
●距骨のリセット
距骨は傾きやすいため、1日1回リセットすることが大切です
■隣り合う指を引き離す 格足趾5−10回
■隣り合う指を上下に引き離す 格足趾5−10回
■くるぶしの下を指で固定し、足首を左右へぐるぐる回す 左右10回
■踵をぐるぐる回す
最後に
●距骨の歪みは自律神経に関係している?
距骨の歪みにより骨盤が傾き、骨盤の上に乗っている背骨が強く緊張してきます。背骨に沿って走っているのは自律神経が走行しています。体温、呼吸、内臓の働きに大きく関係してきます。背骨が緊張してしまうと、その機能が妨げられるので、身体のリズムが崩れます。これは睡眠にも関連してきます。
自律神経は日中は優位になるのは交感神経、夜間に優位になるのは副交感神経となっています。日中は交感神経が活性化すればアクティブに動けるし、夜間に副交感神経が活性化すればよく眠れます。
骨盤や姿勢が良いことで、これらの自律神経が正常に働きますので、良眠、そして日中活発に動けます。身体のどこか一部でも歪みなどがあると、そこが原因となってしまい身体全体へと広がっていきます。ですので、どこか一部でも多分大丈夫と思っていたら大間違いです。捻挫などで足首の位置が変わると首の痛みなどが発生します。ですので、足のケアもしっかり行っていく必要があります。