■見落としがちな足首
本当?
足首が硬いと腰や膝に関係あるん?
そう思う方はおられるかもしれませんね
確かに、あまり関係がないように思われますが、とても重要です
腰や膝の痛みがある方で足首が硬い方は多いです
では足首が硬いとどうして腰に影響するのか説明していきます
■日常生活における足首の役割
*クッションの作用
●歩く動作
●ジャンプなどを高いところからの着地
●階段や坂道
●しゃがむ動作
●転ばないようにバランスをとる、踏ん張る動作
■足首の柔軟性が低いことによる影響
●足首を硬いと、人はどうなるのか
上記に述べた動作には、足首の柔軟性がとても重要になってきま
す。足首が硬いとこのような動作が難しくなります。足首の硬い
方は、足首の動きが難しいので、膝や股関節を大きく必要以上に
動かして何とか動作をします。この代わりに大きく動かすことを
代償動作といいます。この代償動作と言われる動作は、比較的年
齢が若い時は気になりません。しかし、加齢と共に身体が衰えて
くると、この代償動作は本人にはとても気付きにくく、じわじわ
と骨格を歪ませていき、姿勢を悪くしたり、一部の関節に負担を
かけてきます。一部の関節に負担がかかってくると、痛みや違和
感が生じてくるので、今度は他の関節へと移っていくのです。こ
れがいわゆる慢性疼痛の正体になります。今痛みを生じている部
位ではなく、他の部位が原因でなっていることが現状では多いの
です。信じられないようですが、現実です。根本原因の改善に
は、痛みを生じさせている、痛みがでている他の部位を改善させ
ていくことがとても重要になってきます。
■痛みがでている場所ではなく他の場所が原因
これまでの文章では、足首が硬いと他の関節を大きく動かしてし
まい、関節が負担がかかる。痛みがでている部位が直接的な原因
ではなく、他の場所が原因となっていることを述べました。
ではなぜそうなるのか、身体の関節の構造や動きをシンプルに説
明します。
足首の動きが硬いと、大きく身体を捻る動作や、大きく傾ける動
作が難しい。すると、代わりに股関節や膝関節を必要以上に動か
します。負担がかかりすぎてしまうと脳が私達に教えてくれま
す。どうやって教えるか、脳から痛みや違和感で教えくれます。
股関節は骨盤を介して脊柱の骨と連結しており、股関節の動きに
あわせて、骨盤と脊柱にも動きが必要とされます。脊柱にも必要
以上の動きが必要になり負担がかかります。
私達が感じるのは、腰に違和感や痛みがでてきます。ここでよく
言われるのが、腰が「ガチガチ」などとても張っている感じがす
ると思います。これは、背中が硬いのではなく、必要以上に使っ
ているので、これ以上負担をかけないように防御システムをして
いるのです。ここでは、循環やその他の要因は省略します。つま
り、背中が硬いから硬いのではなく、硬くなってしまっている。
他の場所が正常に動いていれば問題ないのですが、動かないから
負担がかかっているのです。つまり、足首の硬さが腰に悪影響を
及ぼしているのです。膝も同じです。足首が硬いと膝を大きく動
かしているので、そのうち負担が大きくなって、膝が腫れたり、
炎症により熱く感じるのです。
■放っておくとどうなる
病院に行き、レントゲンをとり、関節が変形している事を聞
き、ショックを受けるという結果になってきます。
私達は寿命が延びてきていますので、元気に動けるところまで、
死ぬ直前までは動ける身体が必要になってきており、生活の満足
度に影響を及ぼします。寝たきりの生活が長ければ長いほど辛い
のです。