肩が痛い方で、背中に手を回せない方が多いです
なぜできないか、私なりに考察をしていきたいと思います
まず、背中に手を回す運動では関節や骨ではどのような動きが必要であるか
肩甲骨の動きでは
肩甲骨下方回旋 肩甲骨が動かさない位置→反時計回りに動いていく
肩甲骨下制 肩甲骨が下へ下がる
肩甲骨内転 肩甲骨が脊柱へ移動する 内側へ移動する
肩関節内旋 肩が内側へ捩じられる
上腕骨
伸展 上腕骨が後へ動くこと
肘
屈曲 曲げる
これらを総合的にみていくと
肩甲骨の動きが最も重要な動きとなっていくのはないでしょうか
肩甲骨の動きでみていくと
前鋸筋や小胸筋や大胸筋などが硬くなっていると、肩甲骨が内転運動が困難となり
肩甲挙筋や僧帽筋が硬くなっていると、肩甲骨の下制や下方回旋が困難となり
棘下筋や小円筋の肩外旋筋が硬くなってしまうと、肩の内旋が難しくなり
上腕二頭筋や上腕筋などの肩屈曲筋が硬くなってしまうと、肩の伸展が難しくなり
などなど筋肉だけの動きを考慮するとこれだけでてきます
ここの更に筋肉が弱体化してしまい、それを補うために筋肉が硬くなってしまう
骨盤や脊柱のアライメント不良によって肩甲骨周囲の筋肉が硬くなってしまう
手首や肘の関節のはまりや、関節の動きが悪くて肩まで悪影響を及ぼしている
首周囲の筋肉が硬くなってしまい肩甲骨の動きを阻害している
関節周囲の関節包や靭帯が硬くなってしまい肩関節の動きがでていない
股関節の動きが硬くなってしまい、それらが骨盤にまで悪影響を及ぼし、それが肩甲骨まで影響を及ぼしている
こういったことを考えていけばいくほど、難しいようですがとても治療が面白く、やはり局所的な治療も考える必要があるが、全体の繋がりを考えて治療していく必要があります。
ですので、単に肩を治療しても治らなかったではなく、なぜ治療できていないのか考えていく必要があります。
以上で簡単で説明していきましたが、肩を治療するのには色々な部分をきちんと治していきましょう。