筋力があっても、長い距離を歩けないのはなぜなのか?

筋力があっても、長い距離を歩けないのはなぜなのか?

筋力があっても、長い距離を歩けないのはなぜなのか? 150 150 広島県広島市西区にある筋膜リリース専門の整体院 青体-SEITAI-です。

筋力が低下していると、歩くことや立ち上がることが難しくなる場合があります。

そのため、リハビリや運動では筋力トレーニングを行うことがあります。

もちろん、筋力を改善することは大切です。

しかし、筋力が改善すれば、長い距離を歩けるようになるのでしょうか。

私は理学療法士として患者様と関わる中で、筋力だけでは説明できない身体機能について考えることがありました。

例えば、

立ち上がることはできる。

短い距離なら歩ける。

しかし、歩く距離が長くなると疲労が強くなり、途中で休憩が必要になる。

このような場合、筋力だけを評価していては、身体の状態を十分に捉えられないことがあります。

筋力と筋持久力は同じではない

筋力とは、筋肉が発揮できる力の大きさを指します。

一方、筋持久力とは、筋肉が一定の力を発揮したり、繰り返し収縮したりする能力です。

例えば、一度立ち上がることができても、立ち座りを何度も繰り返すと疲れてしまう場合があります。

この場合、一度立ち上がるための筋力はあっても、動作を繰り返す能力が十分ではない可能性があります。

ただし、繰り返し立ち上がれない理由が、必ず筋持久力の低下にあるとは限りません。

痛みやバランス、関節の動きなどが関係する場合もあります。

そのため、筋力の数値だけではなく、実際に動作を行ったときの状態を確認する必要があります。

長く歩くためには、心臓や肺の働きも必要になる

もう一つ考えたいのが、全身持久力です。

歩行などの運動を続けるためには、筋肉だけではなく、心臓や肺、血液循環の働きも必要です。

呼吸によって取り込まれた酸素は、血液を通じて全身へ運ばれます。

心臓は血液を送り出し、筋肉は運ばれた酸素などを利用して活動します。

そのため、下肢の筋力がある程度保たれていても、心肺機能や酸素を利用する能力が低下していれば、長時間の運動が難しくなることがあります。

例えば、短い距離は歩けても、歩行を続けると息切れが強くなる場合です。

このとき、下肢の筋力だけを改善しようとしても、歩行距離が伸びるとは限りません。

呼吸状態や循環動態、運動中の身体反応なども確認する必要があります。

「歩けない」と「歩き続けられない」は違う

患者様から、

「歩けない」

と相談されることがあります。

しかし、その言葉だけでは、どのような状態なのか分かりません。

一歩も歩けないのか。

短い距離なら歩けるのか。

歩き始めは問題ないけれど、途中から疲れるのか。

息切れが強くなるのか。

痛みが出て歩けなくなるのか。

同じ「歩けない」という訴えでも、確認する内容は違います。

短い距離を歩くための筋力やバランスが不足しているのであれば、そこへの対応が必要です。

一方、長い距離を歩くと息切れが強くなるのであれば、全身持久力や医学的な問題も考える必要があります。

何ができないのかだけではなく、どこまではできて、どこから難しくなるのか。

私はそこを確認することが大切だと考えています。

筋力トレーニングと有酸素運動をどう組み合わせるか

筋力トレーニングは、筋力や筋持久力を改善するための重要な方法です。

一方、歩行や自転車などの有酸素運動は、全身持久力の改善に役立ちます。

ただし、すべての方に同じ運動を行えばよいわけではありません。

歩行を続けると息切れが強くなる場合、単純に歩く距離を増やすことが適切とは限りません。

心疾患や呼吸器疾患、貧血などが関係している可能性もあるため、必要に応じて医学的な確認が必要です。

医療機関でのリハビリでは、心拍数や血圧、SpO₂、自覚的運動強度などを確認しながら、運動負荷を設定することもあります。

大切なのは、筋力トレーニングか有酸素運動かという二者択一ではありません。

その方が行いたい動作に対して、何が制限になっているのか。

そこを確認したうえで、必要な運動を考えることです。

筋力の数値だけで、日常生活は判断できない

身体を評価するとき、筋力は大切な情報です。

しかし、筋力の数値だけで、その方がどのような生活を送れるのかまで判断することはできません。

一度立ち上がれること。

繰り返し立ち上がれること。

短い距離を歩けること。

長い距離を歩き続けられること。

それぞれ必要となる身体機能は異なります。

整体でも、筋力や関節の動き、痛みの状態などを確認します。

必要に応じて筋膜リリースなどの施術を行うこともあります。

ただし、身体を整えることだけではなく、普段どの程度歩いているのか、どのような動作で困っているのかを確認することも大切です。

例えば、買い物へ行きたい方であれば、店まで歩けるだけでなく、店内を移動して帰ってこられるかという点も考える必要があります。

筋力があるかどうか。

その筋力を使って何ができるのか。

そして、その動作をどれくらい続けられるのか。

筋力の改善だけを目的にするのではなく、その先の日常生活まで確認する。

私は、そこまで含めて身体を評価することを大切にしています。

広島市西区横川町1丁目
整体院・青体