神経障害3

神経障害3

神経障害3 150 150 整体院 青体 -SEITAI-

末梢神経損傷の分類

●一過性神経不動化

末梢神経の軽微な損傷または圧迫を表し、軸索が保持された状態を指すが、髄鞘の局所的分節の軽微な水腫や損傷を伴う可能性がある。神経の回復としては、損傷部位からの再生神経の伸長を必要としないため、麻痺筋は完全に回復するが、髄鞘の損傷程度により回復には数分〜数週を要する。

●軸索断裂

軸索の崩壊および遠位のWaller変性を伴う重大な損傷をさすが、シュワン細胞および神経内膜管は損傷がないため損傷部位から速やかに再生軸索の伸長が始まり、良好な自然回復が期待できる。再生軸索は末梢方向に伸びていく必要があるため、損傷時に損傷部で陽性であったティネル兆候が時間とともに末梢に沿い、遠位に移動していく

●神経断裂

神経の完全な解剖学的断裂、もしくは広範囲な断裂または圧迫的損傷を伴う重度の損傷を指す。軸索およびシュワン細胞や神経内膜菅は完全に断裂される。肉眼的には神経幹ないしは神経束の断裂、遠位断端までの間に間隔があることが多く、神経回復は望めない。そのため、この間隔を埋めるための神経縫合術、神経移植が必要となる。

 

末梢神経損傷は、その病態によってさまざまな臨床症状が認められる。断裂、圧迫、牽引、化学反応などがある。神経拘束障害では、徐々に障害されるため、筋萎縮が起こって初めて麻痺に気づくこともあり、障害様式によっても臨床症状の出現が異なる。

特徴的な臨床症状としては、末梢神経には運動神経、感覚神経および自律神経が含まれる。それぞれの障害つまり運動麻痺、感覚障害、自律神経障害が出現する。

■運動麻痺

麻痺は損傷された神経の損傷部位遠位の支配筋に運動麻痺が起きる。完全な切断の場合には、随意運動が消失する。

■感覚障害

四肢の感覚には、皮膚感覚および深部感覚がある。

皮膚感覚には触覚、圧覚、温度覚、痛覚があり、損傷を受けた神経の支配する皮膚領域の感覚障害が出現するため、感覚障害の出現した部位を詳細に検査し、それぞれの神経の支配筋および、損傷髄節高位の支配筋を照らし合わせて、損傷された神経や損傷髄節高位の診断が必要となる。完全な神経断裂は感覚消失となるが、拘束性神経障害などの不完全な神経損傷では感覚鈍麻を呈する。深部感覚については、関節位置覚や振動覚が障害される

■自律神経障害

自律神経症状には、心血管系異常、消化器系異常、膀胱障害、発汗障害、皮膚・骨萎縮、勃起障害が挙げられる。特に交感神経の障害により、皮膚の発汗が障害され、特に手掌の皮膚などが乾燥していることがわかりやすい。しかし、腕神経叢麻痺における神経根の引き抜き損傷では、神経根に交感神経が含まれていないため、感覚消失がある部位でも発汗異常の障害は認められない。また、交感神経遮断により、その支配領域の血管は拡張して血流が増大し、皮膚が紅潮し温度が上昇する。それゆえ、触ると皮膚は温かいが、発汗なく乾燥している。これは急性期の状態であるが、慢性化すると皮膚は蒼白となり、皮膚温は低下する。